『007/ロシアより愛をこめて』のあらすじとキャストは?

『007/ロシアより愛をこめて』のあらすじとキャスト

 

「007」映画シリーズ第2作『007/ロシアより愛をこめて』のあらすじとキャストなどを徹底解説!

 

『007/ロシアより愛をこめて』の解説・見どころ

「007」シリーズ第1作『007/ドクター・ノオ』(1962)の成功により製作が決定した「007」シリーズ第2作。イアン・フレミングの小説「007」シリーズの長編小説第5作目で当時のアメリカ大統領ジョン・F・ケネディの愛読書ベスト10に選ばれたことから映画化2作目に決定。

前作から予算倍増で映画シリーズの基本ファーマットが確立。本編が始まる前のアバンタイトルの追加、Qから支給される秘密兵器の登場、ボンドを窮地に追い込む強敵の存在など「007」映画シリーズのすべてが詰まっている。まだ顔を見せない国際犯罪組織「スペクター」の首領ブロフェルドも登場し、前作のジュリアス・ノオ博士の復讐のために計画されたボンド暗殺計画が英ソのスパイ合戦が繰り広げられる異国情緒豊かなトルコのイスタンブールで展開される。ソ連の美人暗号解読員との亡命に付き添いイスタンブールからオリエント急行やボートでの逃走、敵ヘリコプターの追跡など見せ場が次々と登場。

 

 

『007/ロシアより愛をこめて』のあらすじ

『007/ロシアより愛をこめて』予告編

『007/ロシアより愛をこめて』のあらすじ

ある夜、イギリス秘密情報部MI6の諜報部員、ジェームズ・ボンドは、国際犯罪組織「スペクター」の暗殺者であるレッド・グラント(ロバート・ショウ)に後をつけられ、生け垣迷路に忍び込みます。グラントは、生け垣の後ろから現れボンドに飛びかかり、グラントの時計に隠されたワイヤーをボンドの首に巻きつけて殺害します。庭がライトアップされると、この「ボンド」は実際にはゴム製のマスクをかぶったまったく違う男であることがわかります。暗殺者の監督官が現れ、完了時間を記録し、これはすべてスペクターのトレーニングだということが明らかになります。

チェスのヴェニス世界選手権では、国際犯罪組織「スペクター」の特別企画最高計画責任者であるクロンスティーン、別名No.5(ヴラディク・シェイバル)がチェスの試合中に、「スペクター」の首領、エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド(アンソニー・ドーソン)、別名No.1(顔は見えない)から呼び出しを受けていた。また、この会議には、元スメルシュの大佐、現在は「スペクター」の最高運用責任者、ローザ・クレッブ(ロッテ・レーニャ)も参加していた。

ブロフェルドは、部下と会う時には膝に白いシャム猫を抱えていた。彼はまた、水槽に3匹のシャム闘魚を飼っていた。ブロフェルドは、闘魚は自然にお互い同士戦うと説明しているが、2匹の戦いが終わるまで常に1匹がその様子を見ていた。次に、その狡猾な闘魚は弱体化した勝利者を攻撃し、簡単にそれを殺してしまう。国際犯罪組織「スペクター」の戦略は、ふたつの強力な敵同士の対立を扇動し、敵が力を使い果たして弱体化したところを「スペクター」が権力を奪取するとブロフェルドは説明していた。

クロンスティーンは、ジュリアス・ノオ博士の秘密基地の破壊、アメリカの月ロケットの打ち上げを妨害し阻止したイギリス秘密情報部MI6の諜報部員ジェームズ・ボンドへの復讐のために、ソビエト情報局の美人諜報部員と新型暗号解読機「レクター」を餌にボンドを「辱めて殺す」ことで両国に泥を塗り外交関係を悪化させ、その機に乗じて新型暗号解読機「レクター」を強奪する一石三鳥の計画を考案していた。

イギリス秘密情報部MI6のMは罠だと気付くのではないかと心配されたが、

クロンスティーンは「罠に敢えて挑戦するのが英国人気質です」と答えるのであった。

実行は、ローザ・クレッブが担当することになった。ボンドを罠に誘い込むために、クレッブはイスタンブールのソビエト領事館の暗号解読員であるタチアナ・ロマノヴァ(ダニエラ・ビアンキ)を採用することになった。真相を知らないロマノヴァは、クレッブがまだスメルシュを辞め「スペクター」の一員になったことを知らないので、計画の駒として最適であった。

ロンドンでは、ジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)が川で小さなボートに乗りながら、彼のガールフレンドであるシルビア・トレンチ(ユーニス・ゲイソン)とピクニックを楽しんでいた。そこへ突然、MI6のロンドン本部から連絡があり、イギリス秘密情報部MI6の上司である “M”(バーナード・リー)の元へ向かった。

Mは、ボンドにイスタンブールのソビエト領事館の暗号解読員のタチアナ・ロマノヴァがトルコ支局と連絡を取り、MI6とCIAが何年も探してきた新型暗号解読機「レクター」を持って英国に亡命したいと申請があったことを説明した。また、亡命にはソビエトの諜報機関のファイルでボンドの写真を見て一目惚れをしたイギリス秘密情報部のジェームズ・ボンドに付き添ってもらうことが条件であった。Mとボンドはすぐにこの亡命申請は罠ではないかと疑ったが、とにかくMはボンドにイスタンブールに赴き、英国海外情報局のトルコ支局長のケリム・ベイ(ペドロ・アルメンダリス)に会うように命じるのであった。

Q課の責任者である、ブースロイド少佐(デズモンド・リュウェリン)は、諜報部員に支給される秘密兵器のブリーフケースの説明をした。ケースを普通に開けた場合に催涙ガスが噴出しロックを水平に回すと解除され、20発の弾薬、赤外線照準器付き折りたたみ式AR-7狙撃ライフル、手投げナイフ、そして50枚のソブリン金貨が標準装備されている。ボンドはロマノヴァの写真は置いていくようにMに注意され、「ロシアより愛をこめて…」と署名しマネーペニーに渡して部屋を後にした。

「スペクター」の秘密訓練所では、クレッブがヘリコプターで到着し、スペクター島で工作員のトレーニングを担当するスペクターの秘密訓練所の責任者、モーゼニー(ウォルター・ゴテル)が出迎えた。

モーゼニーは、彼女をドナルド・ ”レッド”・グラント(ロバート・ショウ)という名前の男性のところへ案内した。この男は訓練中にボンドのマスクを被りボンド役を演じていた男を殺した男で背が高くブロンドの髪をした犯罪者だった。グラントは、訓練後に小さな湖のそばの芝生で美しい女性からマッサージを受けていた。クレッブは、モーゼニーからグラントは1960年にイングランドのダートモース刑務所から逃亡し、殺人罪で終身刑を宣告されたアイルランド人であると説明を受けます。1962年にタンジールで「スペクター」に入隊。モーゼニーは、グラントを「スペクター」にとって「優れた素材」で「殺人偏執症」と診断され、グラントの社会的常識の欠如と粗雑なマナーにもかかわらず「スペクター」での暗殺者としての成績は抜群で注目される存在であると説明する。クレッブは、グラントに明日までにイスタンブールに来るように命じました。

翌日、ボンドはイスタンブールに到着し、ケリム・ベイのオフィスに向かいます。迎えの車は、空港から地元のブルガリアの工作員(ソビエトをスパイしている)とレッド・グラントの両方が後から尾行を開始してきた。ボンドの迎えの車の運転手であるベイの息子は、彼らとKGBの工作員がイスタンブールで絶えず互いに牽制しあっているので危険はないとボンドに保証した。しかし、グラントはブルガリア人の運転手を待ち伏せして殺し、死体は車の後部座席に残し、すぐに発見されました。

ボンドは自分のホテルにチェックインし、盗聴されていないか部屋を調べているうちに絵の後ろに盗聴器を発見する。ボンドは別の部屋に替えられないかとフロントに電話をする。ボンドはブライダルスイートが利用できる唯一の部屋であるとフロントから言われ、スイートの部屋に移ることになる。

その夜、ケリム・ベイは彼の愛人(ナジャ・レジン)と一緒に彼のオフィスでリラックスしていたが、突如、報復爆弾が爆発する。爆発が起こったがケリムも愛人も無事であった。翌朝、ボンドはベイのオフィスに行き、そこで事件について説明を受けた。ベイは、ボンドを自分のオフィスの下にあるイスタンブールの地下貯水池に連れて行きます。彼らは手漕ぎボートに乗り、ソビエト大使館の真下のエリアまで移動します。ベイは余った英国潜水艦用潜望鏡をソビエト大使館の会議室の真下に設置し、大使館の会議室のテーブルの下から潜望鏡を上昇させて、ベイとボンドは会議に出席している人たちを監視しました。

彼らは、その会議の場でバルカン半島でソビエトの殺し屋として働いているブルガリア人の暗殺者、クリレンク(フレッド・ハガティ)を発見します。ベイはボンドに、クリレンクがイスタンブールから1年間行方不明になっていたことを話し、彼が戻ってきたのは奇妙だと言った。オフィスに爆弾を仕掛けたのはクリレンクに違いないとベイは疑っていた。ベイは復讐を望んでいたが、ボンドを危険にさらす可能性のあるために手を出すことが出来なかった。ボンドが潜望鏡を覗き込むと、美しい女性が会議室に入ってきた。ボンドとベイはロマノヴァかもしれないと思ったが、顔が見えないため彼女だと特定することは出来なかった。

ベイは、ボンドを安全のために町の外のジプシーキャンプに連れて行き、夜中、身を隠しました。ボンドはベイのために時々危険な仕事をするロマ部族の長であるヴァヴラ(フランシス・デ・ウォルフ)に出会います。ベリーダンサーのレイラ(リサ・ギラウト)のパフォーマンスを見た後、部族の長は、息子と結婚しようとする2人の若い女性、ヴィダ(アリジャ・ガー)とゾラ(マルティーヌ・べズウィック)をワゴンから連れてくるように命じます。ジプシーの伝統に従い、2人の女性は勝者が花嫁になるために戦わなければなりません。

ヴィダとゾラが激しいキャットファイトを始めると、しばらくしてキャンプはクリレンクと彼のブルガリア人の凶悪犯たちの襲撃にあいます。激しい銃撃戦と混乱の中で、ベイは右腕を撃たれる。グラントはキャンプを監視していた隠れた場所から、ボンドを刀で攻撃しようとする男を狙撃しました。グラントの目的は、ボンドが彼の任務を完了できるようにするためなのでボンドのことを救いました。

クリレンクたちが撤退した後、ヴァヴラはボンドの勇気と援助に敬意を表してボンドを彼の「息子」の一人と宣言した。ボンドは彼に感謝し、それから首長の指示を要求しました。ボンドは2人の女性の戦いが中止されるように頼みました。ヴァヴラは、ボンドがジプシーになるには軟弱すぎると笑いましたが、彼はボンドの決定に同意しました。

翌日の夜、ベイはクリレンクを殺す決心をしました。彼とボンドはクリレンクの隠れ家に行きます。ベイの2人の息子はトルコの警官として働いていました。警官はクリレンクの隠れ家のドアをノックしました。これはクリレンクに彼の隠れ家から逃亡させるための意図的な行動でした。彼らは、クリレンクが建物の2階に掲げられた大きな映画の看板に組み込まれた脱出ハッチを使用しようとしているのを見つけます。クリレンクは建物の外側に沿ってロープを落とし、降り始めます。ペイは、ボンドの肩にサポートされながらボンドの赤外線照準器付き折りたたみ式AR-7狙撃ライフルを使用し、クリレンクを狙撃し殺害しました。

ボンドがホテルのスイートに戻ったとき、彼はベッドでロマノヴァが彼を待っているのを発見します。「わたしの口大きくないかしら」とロマノヴァが誘うとボンドは「ちょうどいい、わたしには」とベッドに倒れ込むのだった。彼らはベッドの後ろにあるマジックミラーから8ミリカメラでクレッブとグラントによって撮影されていることに気づかず、暗号解読機「レクター」をモスクワに売る前にMI6をセックススキャンダルで屈辱にさらすように計画は進められていた。

翌日、ボンドは聖ソフィア大聖堂でロマノヴァと面会するよう手配し、彼女からソビエト領事館の見取り図を受け取る予定だった。ロマノヴァは柱の根元に見取り図を残すが、彼女を尾行してきたKGBのエージェントは、ボンドが取りに来る前に到着していた。グラントが忍び込んできて、KGBエージェントを殺し、ボンドやタチアナに姿を見られないまま、すぐにまた姿を消した。ボンドは死んだKGBの男にたどり着き、見取り図がまだ手に残されているのを見つける。ボンドは見取り図を取り戻して、エージェントを殺したのは誰かと不審に感じていた。

ボンドは、見取り図をケリム・ベイの事務所に持ち帰りました。ベイは領事館に爆弾が仕掛けられただけで、ボンドが通信室に入り、レクターを盗み出し、ロマノヴァと一緒に街の地下にある古代の水路を逃げるのに注意をそらせるには十分だと判断しました。

ボンドはフェリーでロマノヴァと会い、ローライフレックス二眼レフカメラのように作られたテープレコーダーを使用して、ロマノヴァから暗号解読機「レクター」の説明を記録します。その後、録音はMと他の数人の高官によって聞かれ、ロマノヴァが話す暗号解読機は本物であると判断しました。Mはボンドに暗号解読機「レクター」と亡命計画を進めるよう命じた。

ボンドは、ビザを購入するために午後3時前にソビエト大使館に到着しました。数分後、時計が午後3時を告げると通信室の壁近くに仕掛けられた催涙爆弾が爆発。爆発によりボンドが簡単に通信室に侵入し、暗号解読機「レクター」とロマノヴァを連れて、街の地下にある古代の水路に逃げ込みます。彼らはベイの後を追っていきます。

ボンドのイスタンブールからの脱出には、オリエント急行でイタリアのトリエステまで向かう長時間の旅となった。ベイは、夫婦を装ったボンドとロマノヴァのために寝台車を予約した。ベイは、彼がボンドとロマノヴァが下車するためにブルガリア国境で列車を止め、そこからアテネ、ロンドンへと向かう予定であった。

列車の中でベイは、ソビエト治安警察官のベンツ(ピーター・ベイリス)を見つける。ベイは、列車に乗っている間、ベンツから目を離さないようにしていた。列車の車掌(ジョージ・パステル)は、ベイとベンツ2人がベイの部屋で死んでいるのを発見する。彼らがお互いを殺したと信じて、彼はベイの仲間であることを知っていたボンドのところに行き、彼に急を知らせました。ボンドは車掌を追ってベイのコンパートメントに行き、2人が死んでいるのを発見します。ボンドは残りの旅行のために2人が死んだことを秘密にしてもらうために車掌に口止め料を支払います。ベイとベンツは実際にはグラントが殺してお互いを殺したように見せかけていました。ベイが亡くなり、彼と一緒に列車を止めるという彼の計画を実行出来ず、列車は強制的に走り続け、ベイの息子の一人がいる田舎の待ち合わせ場所に止まりません。ベイの部下は急いで電話を探し、何が起こったのか調べました。

ボンドは、ロマノヴァがケリム・ベイの死と関係があると疑い、厳しく尋問し、彼女を殴打さえしたが彼女は口を割ろうとしなかった。ボンドはもう彼女を信頼できなかった。ボンドは自分自身と暗号解読機「レクター」をロマノヴァから遠ざけた。

その夜、列車はユーゴスラビアのサラエボ駅に到着します。ボンドはしばらく下車し、ベイの息子の1人と面会し、父親が殺されたことを彼に話した。ザグレブの次の駅で彼に会うためにY支局からMI6にエージェントを手配するように頼みました。彼らは、気がついていなかったがまだ列車の中に隠れているグラントに二人は監視されていた。

数時間後、グラントは列車がザグレブに停車した後、Y支局からイギリス秘密情報部の諜報部員ナッシュのことを傍受していました。グラントはナッシュを殺し、ナッシュになりすまし、帽子、財布、名刺、ブリーフケースを盗みます。その後、グラントは初めてボンドと出会い、(豊かな上流階級の英語のアクセントで初めて話す)「キャプテン・ナッシュ」として自己紹介します。ボンドはすぐにグラントを疑った。ボンドとロマノヴァのキャビンでしばらく話した後、グラントは食堂車での夕食にボンドを招待し、ボンドは受け入れるが、ロマノヴァとグラントを先に一緒に送り出しました。次にボンドは、グラントが持っていたブリーフケースを開き、持ち物を確認します。ケースの内部を調べてみたが彼はナッシュの服と拳銃を見つけましたが、異常なものは何もありませんでした。その後、ボンドは食堂車に向かいました。

ボンドは、グラントが夕食の魚と一緒に赤ワインを注文したことを不思議に思ったが、何も言わなかった。食事中に、グラントは睡眠薬をロマノヴァの飲み物に入れました。しばらくして彼女は眠くなり、彼らの隣の部屋で眠りに落ちました。隣接する部屋で、グラントはボンドに地図を見せながらこれからの予定を話した。次に、国境を越えて計画している彼らの脱出方法を説明しながら、彼は足首のホルスターから拳銃をこっそり取り出し、ボンドの頭を叩きつけ、一時的に気絶させました。

ボンドが目を覚ますと、グラント(現在はアイルランドのアクセントで話しています)はボンドとロマノヴァの両方を殺し、暗号解読機「レクター」を盗むために送られてきたことを明らかにします。グラントは、スペクターがソビエトとイギリスを互いに敵対させていることを誇りにして、ボンドをさらに罵倒し、ロマノヴァは「彼女は母なるロシアのためにすべてやっている」と話した。グラントは、ロマノヴァ殺害のためにボンドに仕掛けた、ホテルのスイートでのボンドと彼女との熱愛はスキャンダルに巻き込むためのものであり、その現場をクレッブと自分によって撮影されていたと語った。グラントは、2人を殺した後、結婚を強要した偽造の手紙とともに彼女のハンドバッグに2人が写った8ミリフィルムを入れておき、「英国諜報部員、ソ連の美人スパイを殺して自殺」の筋書き通り心中したように見せるとボンドに伝えた。ボンドはついにグラントがソ連の秘密組織スメルシュではなく、国際犯罪組織「スペクター」の陰謀のために働いていることに気づきました。

ボンドは、スペクターが支払っている2倍の金額を支払うとグラントに提案していますが、グラントは興味がありません。実際、彼はボンドを殺す前に拷問するつもりであるとボンドに話します。ボンドは煙草を要求しますが、グラントは拒否します。ボンドは、彼のブリーフケースに装備されている50枚のソブリン金貨でそれを支払うことを申し出ます。

グラントはボンドにソブリン金貨を示すように指示します。ボンドは彼のブリーフケースからソブリン金貨を取り出します。グラントは声に貪欲な気持ちを表して、ナッシュのブリーフケースにもソブリン金貨があるかどうかボンドに尋ねます。ボンドは「ある」と答えて、それは標準装備のブリーフケースだと言いました。ボンドは見てみると申し出て、グラントは罠に陥る。ボンドが他のブリーフケースに隠された武器を持っていると考えて、グラントは他のブリーフケースは自分で開けると提案しました。

グラントはもうひとつのブリーフケースを(ブリーフケースのロックを水平に回さずに)普通の方法で開き、催涙ガスが彼の顔の前で爆発し、ボンドが反撃に出ます。2人の乱闘が始まる。グラントは、時計に隠しておいたワイヤーでボンドの首を絞めようとしましたが、ボンドはブリーフケースに隠されたナイフで、グラントの腕を突き刺しました。グラントが怯んだ瞬間、逆にボンドはワイヤーでグラントの首を絞めてグラントを倒しました。

夜明けに、ボンドとロマノヴァは列車から飛び降り、グラントの用意した逃走トラックを乗っ取りました。

翌朝、ボンドがトラックを運転していると、敵のヘリコプターが後を追いかけてきました。

ヘリコプターにはパイロットともうひとりの男が乗っていました。男は手榴弾をトラックに向けて投げ込みました。ボンドはブリーフケースを持ってトラックから飛び出し、ロマノヴァをトラックの下に隠れるように言って走り出しました。彼は岩の下に隠れ、赤外線照準器付き折りたたみ式AR-7狙撃ライフルを組み立て、ボンドに別の手榴弾を投げる準備をしているヘリコプターの男を狙い撃しました。銃弾は男の腕に当たり、手榴弾をヘリコプターの中に落としました。ヘリコプターは爆発して墜落炎上しました。

ボンド「一機帰還せずか・・・」

ブロフェルドのオフィスでは、クレッブとクロンスティーンは計画が失敗したことを叱責されていました。No.5はクレッブを非難し、彼女はクロンスティーンを非難しました。ブロフェルドは彼の机の上のパネルのボタンを押し、モーゼニーを部屋に呼びました。クレッブとクロンスティーンの後ろに彼を立たせました。ブロフェルドは彼らにスペクターは失敗を容認しないことを思い出させ、彼はクレッブを直接非難しました。クレッブは冷や汗を流していました。モーゼニーはブーツのつま先に隠された短剣を放ち、クレッブにキックする準備をしていますが、最後の1秒で足をひねり、クロンスティーンを刺します。短剣には速効性の毒液が付いており、クロンスティーンは12秒以内に倒れました。ブロフェルドは、より速く作用する毒の開発に取り組む必要があると語りました。その後、ブロフェルドは、おびえたクレッブに、彼女は今や任務を完全に掌握し、暗号解読機「レクター」を手に入れ、イタリアでボンドを殺す最後のチャンスがあると伝えました。

その頃、ボンドは花のトラックの運転手からグラントはボートで脱出するつもりだったと聞かされました。ボンドはその小さなドックに向かいました。彼らはパワーボートに乗り込み、トリエステに向かいます。ボンドはトラックの運転手に泳げるかどうかを尋ね、海に突き落としました。

長いボート旅行の数時間後、ボンドとロマノヴァは3つのパワーボートに分散しているモーゼニーのパワーボートに迎撃されました。

彼らは手榴弾を投げてボンドのボートに向けてマシンガンを発射し、彼を止めようとしました。ボンドのボートに乗っていた燃料の入った大きなドラムに穴が空きました。ボンドはドラム缶を水中に投げ込みました。モーゼニーはドラム缶が浮いているのを見て、ボートに減速するように命令します。次にロマノヴァはボンドに信号拳銃を渡し、ボンドはそれを使ってすべてのドラム缶を燃やします。モーゼニーと彼の部下は、お互いのボートに衝突し、火が彼らを包み込み、生きて燃やされるか、パニックになり水に飛び込みました。

ボンドとロマノヴァはヴェネツィアに到着し、クレッブがメイドに変装してホテルの部屋に入ると、ボンドはイギリスに向けて出発する準備をしていました。

彼女はボンドに拳銃を突きつけて、ロマノヴァを暗号解読機「レクター」と一緒に部屋から連れ出します。その後クレッブは拳銃を上げてボンドを殺そうとしたが、ロマノヴァは急いで部屋に戻り、拳銃をクレッブの手から叩き落としました。ボンドとクレッブの乱闘が始まり、ボンドは椅子をつかみ、クレッブが靴のつま先にある毒の短剣でキックしようとしたとき、彼女を壁に押し付けました。ロマノヴァはクレッブの拳銃を回収し、迷いながら、クレッブを撃ち殺しました。ロマノヴァが彼女を「恐ろしい女」と言うと、ボンドは「カタがついた」と答えました。

任務が終わり、ボンドとロマノヴァはヴェネツィアの大運河でロマンチックな遊覧船に乗っていました。ロマノヴァはMI6がミッション用に提供した結婚指輪を返却し、ボンドはそれを返却できるまで保管のためにポケットにしまいました。ボンドは、ロマノヴァとの夜の8ミリフィルムをポケットから取り出し、途中まで引き出して、いくつかのフレームを調べます。「大熱演だな・・・」とボンドはつぶやきながら「公務を忘れて、自由な時間を楽しもう」とロマノヴァに情熱的なキスをし、8ミリフィルムを川に投げ捨て、手を振ってフィルムに別れを告げるのであった。

 

 

『007/ロシアより愛をこめて』作品情報(スタッフ・キャスト)

原題:From Russia with Love

製作年:1963年

製作国:イギリス/アメリカ合衆国

製作会社

イーオン・プロダクションズ

配給:ユナイテッド・アーティスツ

日本公開日:1964年4月25日(土)

上映時間:115分

 

【 スタッフ 】

製作

ハリー・サルツマン

アルバート・R・ブロッコリ

監督:テレンス・ヤング

原作:イアン・フレミング「007 ロシアから愛をこめて」

脚本:リチャード・メイボーム

音楽:ジョン・バリー

テーマ曲:モンティ・ノーマン「ジェームズ・ボンドのテーマ」

主題歌:マット・モンロー「ロシアより愛をこめて」

『/ロシアより愛をこめて』のテーマ曲、主題歌は?『007/ロシアより愛をこめて』のテーマ曲、主題歌は?

撮影:テッド・ムーア

編集:ピーター・ハント

美術:シド・ケイン

特殊効果:ジョン・スティアーズ

視覚効果:ロイ・フィールド

メインタイトル・デザイン:ロバート・ブラウンジョン

スタントマン:ボブ・シモンズ

 

【 キャスト 】

ショーン・コネリー:ジェームズ・ボンド

任務遂行中の殺人が認められているイギリス政府公認の殺人許可書”殺しのライセンス”を持つイギリス情報局秘密情報部(MI6)00課に所属するエージェント。コードネームは”007”。普段は、MI6のダミー会社であるユニバーサル貿易の社員。

【初代ジェームズ・ボンド】ショーン・コネリー【初代ジェームズ・ボンド】ショーン・コネリーのプロフィールやキャリアは?

 

ダニエラ・ビアンキ:タチアナ・ロマノヴァ

イスタンブールのソビエト領事館の暗号解読員。ジェームズ・ボンド暗殺計画のためにローザ・クレッブに命令されて新型暗号解読機「レクター」を持ってイギリス亡命を申請する。次第にボンドに惹かれるようになり、愛と任務の間で苦悩することになる。

 

ロッテ・レーニャ:ローザ・クレッブ(スペクターNo.3)

元ソビエト情報局の殺人機関「スメルシュ」の大佐で、現在は祖国を裏切り国際犯罪組織「スペクター」の最高運用責任者。

 

ロバート・ショウ:ドナルド・”レッド”・グラント

訓練では抜群の成績でローザ・クレッブに選ばれた国際犯罪組織「スペクター」のボンド暗殺の刺客。

 

ヴラディク・シェイバル:クロンスティーン(スペクターNo.5)

一流のチェスプレイヤーでありながら国際犯罪組織「スペクター」の特別企画最高計画責任者。今回のジェームズ・ボンド暗殺計画の立案者。

 

アンソニー・ドーソン:エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド(スペクターNo.1)

国際犯罪組織「スペクター」の首領。

 

ペドロ・アルメンダリス:ケリム・ベイ

英国海外情報局のトルコ支局長。

 

ウォルター・ゴテル:モーゼニー

国際犯罪組織「スペクター」の秘密訓練所の責任者。

 

フレッド・ハガティ:クリレンク

バルカン半島でソビエトの殺し屋として働いているブルガリア人の犯罪者。

 

フランシス・デ・ウォルフ:ヴァヴラ

ケリム・ベイのために時々危険な仕事をするロマ部族の長。

 

ピーター・ベイリス:ベンツ

ソビエトの治安警察官。

 

バーナード・リー:M

イギリス情報局秘密情報部(MI6)の局長。

 

デズモンド・リュウェリン:ブースロイド少佐

イギリス情報局秘密情報部特務装備開発課(Q課)の責任者。QはQuartermaster(需品担当将校)の略称。

 

ロイス・マクスウェル:ミス・マネーペニー

イギリス情報局秘密情報部(MI6)の局長Mの秘書。

 

ユーニス・ゲイソン:シルビア・トレンチ

ロンドンのアンバサダー・クラブの高級カジノで出会った美女でボンドの彼女。

 

リサ・ギラウト:レイラ

ロマ部族のベリーダンサー。

 

マルティーヌ・べズウィック:ゾラ

部族の長の息子と結婚するために、ジプシーの伝統に従いヴィダとキャットファイトをする。

 

アリジャ・ガー:ヴィダ

部族の長の息子と結婚するために、ジプシーの伝統に従いゾラとキャットファイトをする。

 

 

『007/ロシアより愛をこめて』トリビア

◎ショーン・コネリーは、この映画『007/ロシアより愛をこめて』を彼が出演したボンド映画の中で個人的にお気に入りの作品と語っています。

 

◎ローザ・クレッブ(ロッテ・レーニャ)が使用した短剣が飛び出る靴は、KGBが実際に使用した武器でした。

 

◎当時のジョン・F・ケネディ大統領は、イアン・フレミングの小説『007 ロシアより愛をこめて』を彼のお気に入りの小説のトップ10に挙げました。そのリストは1961年3月17日に雑誌『ライフ』で発表されました。その結果、プロデューサーたちはこの小説をボンド映画の第2作目にすることを決定しました。ウィリアム・レイモンド・マンチェスターの著書『ある大統領の死』(1964年)によると、1963年11月20日、ホワイトハウスでの私的上映会で上映された『007/ロシアより愛をこめて』が、ジョン・F・ケネディ大統領が最後に見た映画となりました。

 

◎映画の後半で展開されるヘリコプターによる追跡シーンでは、経験の浅いパイロットがショーン・コネリーの頭上ギリギリに飛行し、彼を危険にさらしました。

 

◎ペドロ・アルメンダリスケリム・ベイ)は、撮影中すでに癌の末期状態でした。彼は、ユタ砂漠のアメリカの核実験場の近くで映画『征服者(原題:The Conqueror)』(1956年)を撮影しているときに被爆した可能性が高いと言われています。アルメンダリスは未亡人の経済的安定を確保する手段としてこの映画への出演を決めました。映画の撮影スケジュールは、彼がまだ肉体的に演技ができる間に出演シーンを撮影出来るように変更されました。しかし、ジプシーのキャンプでの銃撃戦など、これらのシーンの撮影の終わりに向かって、テレンス・ヤング監督は俳優のロングショットの数を倍にする必要がありました。彼のすべての出演シーンが完了してから1カ月後、アルメンダリスは友人のアーネス・トヘミングウェイに倣って、癌が進行した段階でロサンゼルスの病院で自殺しました。

 

◎ショーン・コネリーは、この映画に合わせて1着約2000ドルする特別に誂えた8着のサヴィル・ロウ通りにある高級紳士服店のスーツを着用しました。

 

◎プロデューサーのアルバート・R・ブロッコリとハリー・サルツマンは米ソ冷戦の終焉を願って、ジェームズ・ボンドの敵をロシア人にしたくないため、『007 /ドクター・ノオ』(1962)のジュリアス・ノオ博士が殺されて復讐を考案したのは、映画版では彼の宿敵である架空の国際犯罪組織「スペクター(原題:S.P.E.C.T.R.E.)」となった。

 

◎ジェームズ・ボンドとタチアナ・ロマノヴァが、ホテルスイートで初めて会うシーンは、ボンド役の俳優やボンドガールのオーディションシーンとして使用されています。 これは、『007/オクトパシー(原題:Octopussy)』(1983)を含む他のボンド映画の「メイキング」ドキュメンタリーで見ることができます。

 

◎有名な007ファンである映画監督のスティーブン・スピルバーグは、この映画でのロバート・ショウの演技を見て、映画『ジョーズ』(1975)でロバート・ショウを地元の荒くれ漁師のクイント役としてキャストすることを決めました。

 

◎この映画は、『007 /ドクター・ノオ』(1962)にも登場したボンドのガールフレンド、シルヴィア・トレンチ(ユーニス・ゲイソン)が登場する最後の作品となりました。最初の計画では、シルビアがボンドの通常のガールフレンドとして各映画に登場する予定でした。ボンドが任務のために次々と呼び出されて、絶えずイライラするという アイデアは破棄されました。

 

◎この映画の中に登場する国際犯罪組織「スペクター(S.P.E.C.T.R.E.)」の本部は、実際にパインウッド・スタジオの本部管理棟です。

 

 

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「007」映画シリーズ第3作『007/ゴールドフィンガー』▶▶

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記事作成日:2020/08/10

最終更新日:2021/08/24

 

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