『007/ゴールドフィンガー』のあらすじとキャストは?

『007/ゴールドフィンガー』のあらすじとキャスト

 

「007」映画シリーズ第3作『007/ゴールドフィンガー』のあらすじとキャストなどを徹底解説!

 

『007/ゴールドフィンガー』の解説・見どころ

イアン・フレミングの小説「007」シリーズ長編第7作の映画化で、「007」映画シリーズの第3作。前作『007/ロシアより愛をこめて』でシリーズの人気を決定づけたが、本作『007/ゴールドフィンガー』でボンド映画の人気を不動のものにしました。

モンティ・ノーマン作曲の優れたテーマ曲「ジェームズ・ボンドのテーマ」や、ボンドが発砲して始まるガンバレルシークエンス、Qが開発する秘密兵器の数々、世界を飛び回る諜報部員のボンド、最初は敵に雇われたセクシーな美女がボンドとのロマンスで寝返ったり、ボンドのウィットに富んだユーモアなど現在の007シリーズの基本が確立した作品。

金塊の魅力に取り憑かれた大富豪ゴールドフィンガーが、米国の金塊貯蔵庫襲撃を目論みボンドと対決する。ボンドカーの象徴となった秘密兵器内蔵のアストンマーティンDB5が初登場。大富豪のゴールドフィンガーや、ゴールドフィンガーの部下の美女プッシー・ガロア、つばに刃物を仕込んだ山高帽が武器の怪力男オッドジョブなど、悪役ながら魅力的なキャラクターらが登場し本作を盛り上げる。

『007/ゴールドフィンガー』は、音楽とさまざまな効果音が非常に効果的に使われており、アカデミー賞音響編集賞を受賞しています。

 

 

『007/ゴールドフィンガー』のあらすじ

『007/ゴールドフィンガー』予告編

『007/ゴールドフィンガー』のあらすじ

夜の闇にまぎれて、イギリス秘密情報部MI6の諜報部員ジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)が海から浮上してくる。ボンドの使命は、革命の資金を調達するためにヘロインを扱うメキシコの麻薬王ラミレスのヘロイン工場を破壊すること。ボンドは、ラミレスの秘密工場に潜入し、時限装置をセットした大量のC-4プラスチック爆薬をすばやく設置して工場を後にする。ボンドが近くのバーに入った直後、爆弾は爆発し、麻薬王ラミレスのヘロイン工場の多くは破壊されました。

ボンドの連絡係は彼にマイアミ行きの飛行機の予約が取れたと伝える。ボンドは、「やり残した仕事がある」と言ってエキゾチックなダンサー(任務の手下の恋人)ボニータの楽屋を訪れます。ボンドは、拳銃と拳銃のホルスターを脱ぎ、彼女にキスをします。ボンドの背後から戸棚の後ろに隠れていたラミレスの手下が出てきて、盾として彼女を持ち上げているボンドに殴りかかってきます。ボンドは、手下と乱闘になり、彼を浴槽に投げ込みます。手下はボンドのホルスターから拳銃を抜き取ろうとした瞬間、ボンドは水で満たされた浴槽に電気ヒーターを投げ込み手下を感電死させた。「女は恐ろしいね」とつぶやきながらボンドは、女の部屋を後にしました。

ボンドのCIAの連絡担当であるフェリックス・ライター(セク・リンダー)は、マイアミのホテルのプールサイドで休暇を取っている諜報部員を見つけました。彼はボンドに、Mが彼に新しい任務を課したことを伝えに来ました。新しい任務とは、密輸の疑いがある大富豪で国際的な宝石商、オーリック・ゴールドフィンガー(ゲルト・フレーベ)という男性の監視することであった。

ボンドは、ゴールドフィンガーのホテルの部屋に侵入し、ゴールドフィンガーの愛人であるジル・マスターソン(シャーリー・イートン)は双眼鏡でゴールドフィンガーがプレイしているカードゲーム(ジン・ラミー)を観察していた。ジルは彼女のいる場所から、ゴールドフィンガーの対戦相手のカードを見ることができ、ゴールドフィンガーに相手の手の内を中継して、彼がイカサマをしてゲームに勝つことを手伝っていました。ボンドはジルのスパイ行為を妨害し、ゴールドフィンガーにマイアミビーチ警察が彼のイカサマを知った場合彼を逮捕するであろうと告げた。彼はまたゴールドフィンガーに1万5000ドルほどゲームに負けるよう命じました。

ボンドはジルを自分のホテルの部屋に招待し、午後から夕方へと一緒に過ごします。ボンドが、シャンパンのボトルをもう1本取り出している間、彼は後ろから誰かに襲われて気を失います。(壁に写し出された影はつばのある山高帽をかぶった姿をしていました)ボンドが目覚めると、ジルが殺害されているのを発見します。

彼女は全身を金粉で覆われていて、彼女は皮膚呼吸ができず窒息して死亡していました。ボンドは事件を報告するためにすぐにCIAのフェリックス・ライターに電話をかけました。

ボンドはロンドンに戻り、M(バーナード・リー)と面会しました。Mは今回の任務のことで大いに失望していました。彼は任務の復讐をするつもりならボンドを008に交代させると忠告しましたが、ボンドは自分の力で任務を完了できることを上司Mに伝え安心させます。Mはボンドに、ゴールドフィンガーについてさらに学ぶためにイングランド銀行の責任者であるスミザーズ大佐(リチャード・バーノン)との夕食会に出席するように命じます。

ゴールドフィンガーは合法的な金の売買業者、宝石商であり、それによって世界中で金を合法的に取引および精製することが許可されていますが、彼が保有する2000万ポンドの金を国際的に輸送する手段は依然として不明であり、ボンドの使命は、ゴールドフィンガーが彼の金を不法に密輸しているかどうかを証明すること。ボンドは、ゴールドフィンガーと会って彼を誘惑するためには何らかの餌が必要になると考えていた。スミザーズ大佐は、第二次世界大戦中にナチスによって製錬された金の延べ棒(トブリッツ湖より回収した5000ポンドにおよぶ量の1940年エッセン製のもの)を提示した。

ボンドは特殊装備開発課であるQ課の研究室を訪問し、Q(デズモンド・リュウェリン)は彼に大小2つの発信機「ホーマー」と1964年製のアストンマーティンDB5の新車を提供しました。この車には、ボンドに与えられた発信機「ホーマー」の受信機と秘密武器システム(マシンガン、オイルスリック、煙幕スクリーン、緊急射出する助手席、タイヤスラッシャー、防弾ガラス、回転式ナンバープレート)が装備されています。

「助手席が!」とびっくりするボンド。Qは、ボンドに装備は壊さず返却するようにと伝えました。

ボンドは、偶然を装いゴールドフィンガーの経営するカントリークラブでゴールドフィンガーと出会い、彼と一緒に賭けゴルフをすることになりました。

2人は17番ホールまでプレーし、ボンドが元ナチスの金の延べ棒を見せるとゴールドフィンガーは掛け金を上げて賞金を掛けてプレーしないかと提案します。ゴールドフィンガーが打ってラフに入ったボールをボンドは見つけるがゴールドフィンガーに返しませんでした。ゴールドフィンガーのキャディーを務めた執事のオッドジョブ(ハロルド坂田)はボールが見つからないのでこっそり隠し持っていたボールをラフで発見したふりをして取り上げました。18番ホールでは、ボンドがゴールドフィンガーのボールを彼が見つけたボールにこっそりとすり替えました。ボンドが間違ったボールをプレーしたことを指摘するまでゴールドフィンガーは一見試合に勝ったと思っていました。ボンドに指摘されて、ゴールドフィンガーは試合に負け、ボンドが提供していた金の延べ棒を手に入れるチャンスを失いました。

ゴールドフィンガーのロールス・ロイスにオッドジョブが荷物を積み込んでいる間、ボンドは発信機「ホーマー」を車のトランクにこっそり隠しました。ゴールドフィンガーはボンドに私に近づくなと一度警告したのに再び現れたことに腹を立て、オッドジョブに彼のお気に入りの武器、つばに刃物を仕込んだ山高帽を示すように命じました、彼が近くの大理石像に向けて山高帽を投げると山高帽は大理石像の首を斬首しました。

ゴールドフィンガーはスイスのジュネーブに向けて出発しました。

ボンドはゴールドフィンガーの後を追ってジュネーブに向かいました。

山の上のスイッチバックからゴールドフィンガーを監視していると突然どこからか狙撃されました。ボンドは暗殺者らしき人物を追跡し、アストンマーティンに取り付けられたタイヤスラッシャーで女性を道路から追い出しました。ボンドが彼女の車に損傷を与えたことに気づかず、女性はボンドに彼女を最寄りのガソリンスタンドまで連れていって欲しいと頼みました。ボンドは、彼女がイニシャルTMの付いた木製ケースを持っていることに気づきました。彼女はそれがアイススケートの靴であるとボンドに話しました。ボンドは彼女をガソリンスタンドに残し、ゴールドフィンガーの追跡を続けます。

ボンドはゴールドフィンガーが所有するオーリック社の産業プラントに到着します。工場の上の森林に覆われた丘に隠れて、彼は夜中に施設に潜入し、ゴールドフィンガーと彼の金塊の密輸方法を中国人民共和国工作員のリン(バート・クウォーク)に説明しているのを耳にします。ゴールドフィンガーのロールス・ロイスに盗まれた18金を車のボディの形に加工して密輸していました。ボンドはまた、ゴールドフィンガーが「グランドスラム作戦」という言葉を使うのを耳にしました。

ボンドが敷地を離れようとした時、近くで誰かがライフルを振り回しているのを見つけます。ボンドはその人物と格闘し、ボンドを狙撃しようとしたと思われる女性であることに気づきました。彼女がジル・マスターソンの妹のティリー・マスターソン(タニア・マレット)で、ゴールドフィンガーを姉のかたきと思い、フルカ峠で以前、ボンドを間違えて狙撃した女性でした。

ボンドとティリーの格闘の最中に、ティリーのライフルがトリップワイヤーに触れて、ゴールドフィンガーの警備員たちはボンドらを発見しました。

ボンドはアストンマーティンの秘密兵器で何人かの警備員を撃退することが出来たが、彼は捕らえられ、ティリーはオッドジョブの武器である山高帽によって殺されました。

ボンドはテーブルに縛り付けられゴールドフィンガーの実験室で目覚めます。

ゴールドフィンガーは、彼の工作員に巨大なレーザー光線を作動させ、ボンドを彼の股から上に半分に切ると脅します。

ボンド「私が話すことを期待しているのか?」

ゴールドフィンガー「いいえ、ボンドさん、あなたが死ぬことを期待しています」

ボンドはゴールドフィンガーに計画の詳細はすべて報告済で、死亡した場合は別の00エージェントが代わりに来るだろうと話します。しかし、ゴールドフィンガーはボンドを情報のために拷問するつもりはなく、ただ彼を殺すことしか考えていませんでした。ボンドは、「グランドスラム作戦」の詳細を知っているふりをしてレーザー光線で身体を切断されることから救われたが、代わりにスタンガンを撃たれて気を失いました。

ボンドはジュネーブからケンタッキー州フォート・ノックス近くのゴールドフィンガーの競走馬を飼うオーリック牧場に向けて飛んでいる飛行機の中で目を覚ましました。飛行機の中で、彼はゴールドフィンガーの個人パイロット、プッシー・ガロア(オナー・ブラックマン)と出会います。ボンドは化粧室でマイ・リー乗務員の監視をすり抜け靴のかかとに小型の発信機を装着しました。

彼らが着陸すると、小型飛行機の戦隊が着陸します。彼女らはすべて、ガロア自身が訓練したプッシー・ガロア空中サーカス団の女性パイロットたちでした。

ゴールドフィンガーの牧場で、ゴールドフィンガーは組織犯罪のギャングたちと一堂に会し、彼らはそれぞれ頼まれた仕事をしたがまだその手数料の100万ドルをもらっていないとゴールドフィンガーを非難しました。ゴールドフィンガーは、手数料は100万ドルではなく1000万ドル支払うと切り出しました。

ゴールドフィンガー「人類はエベレスト登頂、深海にまで到着し、月にロケットを打ち上げ奇跡を起こしてきたが、犯罪の分野はまだ立ち遅れている」

ゴールドフィンガーは、彼の計画を彼らに話しました。ゴールドフィンガーが、「グランドスラム作戦」に必要な機材と人員を密輸するのを手伝ったギャングたちは、そのエリアが米軍によってあまりに強固に要塞化されていると彼の計画を侮辱しました。ゴールドフィンガーは彼の計画が近くに駐留している軍隊を鎮圧するために神経ガス、デルタ9を使用することを含めて彼らに説明します。その後、フォート・ノックスの防御は組織的に破られると説明しました。

ボンドは、彼が監禁されている牢獄から脱出し、ゴールドフィンガーがプレゼンテーションで使用しているフォート・ノックスの模型の下に立っている間に、「グランドスラム作戦」を説明するメモを書きます。彼はゴールドフィンガーの部下であるプッシー・ガロアによって発見されます。ボンドらが模型の下から離れると、ゴールドフィンガーの部下キッシュ(マイケル・メリンジャー)がギャングのいる部屋に実は殺人ガスであるデルタ9を噴射し、口封じのためにギャングたち全員を皆殺しにしました。

ギャングの1人であるソロは、純金で1000万ドルではなく100万ドルの手数料をもらって帰る準備をしています。ソロが去るとき、ボンドは「グランドスラム作戦」の概要をメモした紙と小さな発信機「ホーマー」をソロのポケットに滑り込ませました。ソロは、オッドジョブの運転で空港に向かいました。途中、オッドジョブは故意に空港を通り過ぎ、脇道で止まりました。すると彼はソロを射殺し、車を近くの自動破壊工場まで運転し、そこでソロの遺体もろとも車を立方体に押しつぶしてスクラップにしました。オッドジョブは、ゴールドフィンガーが自分の金塊をスクラップにした車から取り出すためコンパクトカーに積み替えて、ゴールドフィンガーの牧場に戻りました。

ボンドはゴールドフィンガーと「グランドスラム作戦」について議論を戦わせました。フォート・ノックスから150億ドルの地金を持ち出すことは、数日かかるため、論理的に不可能であるとボンドはゴールドフィンガーに詰め寄りました。米軍は何が起こったかを理解し、数時間で強盗を阻止するために行動を開始すると、計画はすぐに失敗する。ゴールドフィンガーは、実際に金塊貯蔵庫から金塊を盗む計画はないと言い放ちました。この作戦の本当の目的は、金塊貯蔵庫エリア内で小型の核分裂装置を爆発させることでした。ゴールドフィンガーは、米国の金の供給全体が数十年にわたって放射性汚染されて、使用不可能な状態になることを望んでいました。ボンドはまた、その結果として生じる米国経済の金融メルトダウンにより、他の国がゴールドフィンガー自身から金塊を購入することを余儀なくされ、彼の所有する大部分の金塊の価値を少なくとも10倍以上増加されると推測しました。

ボンドは、プッシー・ガロアと牧場を散歩して近くの納屋で、男嫌いのプッシーはボンドが誘惑してくるのを柔道の技で投げ飛ばしていたが、いつしかボンドに唇を奪われていました。

翌朝、ガロアの空中カーカス団はデルタ9ガスをフォート・ノックス周辺に散布し、「グランドスラム作戦」が開始されました。そして、地域のすべての軍隊と人口の鎮圧は完了しました。ボンドとオッドジョブを含むゴールドフィンガーの地上部隊が進入し、フォート・ノックスのすぐ近くの防御壁に簡単に侵入し、金塊貯蔵庫エリアに移動します。小型の核分裂装置はヘリコプターで運び込まれ、ボンドは逃げられないように核分裂装置に手錠をかけられて金庫室に移動しました。小型の核分裂装置のスイッチが入れられました。しかし、プッシー・ガロアが寝返りガロアのパイロットたちが散布したガスは無害なものに交換されていました。

死んだふりをしていた軍隊は、ゴールドフィンガーと中華人民共和国工作員を取り囲み、激しい戦闘を開始しました。ゴールドフィンガーは金庫室の扉を閉め、ボンド、オッドジョブと彼の部下キッシュを中に閉じ込めました。ゴールドフィンガーは、コートの下に米陸軍大佐を着込んでいて数人の警備員を殺して金庫室からやすやすと脱出しました。

ボンドは、オッドジョブが手下を殺した後、彼のシャツの胸ポケットに入っていた手錠の鍵を取り出すことに成功。

金庫室に残されたボンドとオッドジョブとの死闘が始まりました。オッドジョブは山高帽をボンドに投げつけるがボンドは素早く交わします。ボンドとオッドジョブの乱闘が続き、ボンドはオッドジョブに山高帽を投げつけますが、彼はミスをし、山高帽は金庫の柵のバーに挟まってしまいます。オッドジョブが山高帽を取り出すためにそれを掴んだ瞬間、ボンドは切断された電気ケーブルをバーに触れさせると、オッドジョブは感電死して倒れ込みました。

ボンドはオッドジョブを倒した後、ボンドは必死に核分裂装置の武装解除を試みます。米軍は、フェリックス・ライターに率いられて金庫室に突入してきます。ボンドが核分裂装置の中に配線されたコードを引き千切ろうと瞬間、ライターと一緒に来た男性が右のスイッチを回して、時計の残り時間が「007」秒の状態で核分裂装置の武装解除に成功しました。

ボンドは、今回の事件を解決した功績によってアメリカ大統領との個人的な会合のためにホワイトハウスに招待されました。ワシントンへのプライベートジェットに乗っていると、ゴールドフィンガーが操縦席から現れ、ボンドに(金色の)拳銃を向けます。彼は、ボンドを殺してキューバへ飛行機を飛ばすつもりであるとボンドに話します。ボンドはプッシーがどこにいるか尋ね、ゴールドフィンガーの気をそらした瞬間にゴールドフィンガーに飛びかかります。彼らが争っていると、ゴールドフィンガーは拳銃を誤って発砲してしまい座席の窓を吹き飛ばしてしまいます。飛行機は減圧され、ゴールドフィンガーは壊れた窓から外に吸い出されていきました。飛行機は急降下していきます。レーダー画面で見ていると、フェリックスと空軍は飛行機のレーダー信号からブリップが発生するのを確認します。

フェリックス・ライターら捜索隊が派遣されたが落下したパラシュートに気づかなかった。プッシーはヘリコプターに手を振ったが、ボンドは彼女の手をつかみ、「これからなのに」とつぶやきながら二人をパラシュートで覆い隠しました。

 

 

『007/ゴールドフィンガー』作品情報(スタッフ・キャスト)

原題:Goldfinger

製作年:1964年

製作国:イギリス/アメリカ合衆国

製作会社:イーオン・プロダクションズ

配給:ユナイテッド・アーティスツ

日本公開日:1965年4月1日(木)

上映時間:112分

 

【 スタッフ 】

製作

ハリー・サルツマン

アルバート・R・ブロッコリ

監督:ガイ・ハミルトン

原作:イアン・フレミング「007 ゴールドフィンガー」

脚本

リチャード・メイボーム

ポール・デーン

音楽:ジョン・バリー

テーマ曲:モンティ・ノーマン「ジェームズ・ボンドのテーマ」

主題歌:シャーリー・バッシー「ゴールドフィンガー」

『007/ゴールドフィンガー』のテーマ曲、主題歌は?『007/ゴールドフィンガー』のテーマ曲、主題歌は?

撮影:テッド・ムーア

編集:ピーター・ハント

プロダクション・デザイン:ケン・アダム

美術:ピーター・マートン

特殊効果:ジョン・スティアーズ

視覚効果:ロイ・フィールド

メインタイトル・デザイン:ロバート・ブラウンジョン

スタントマン

ボブ・シモンズ

アルフ・ジョイント

 

【 キャスト 】

ショーン・コネリー:ジェームズ・ボンド

任務遂行中の殺人が認められているイギリス政府公認の殺人許可書”殺しのライセンス”を持つイギリス情報局秘密情報部(MI6)00課に所属するエージェント。コードネームは”007”。普段は、MI6のダミー会社であるユニバーサル貿易の社員。

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オナー・ブラックマン:プッシー・ガロア

女性アクロバット飛行隊プッシー・ガロア空中サーカス団を率いる男嫌いの女性パイロット。ゴールドフィンガーのグランドスラム作戦に参加していたが、最後はゴールドフィンガーを裏切りボンドらに寝返る。柔道の達人でもある。

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ゲルト・フレーベ:オーリック・ゴールドフィンガー

本作の悪役。財産の全てを金塊に変えて所有する世界的な密輸団のボス。米国の金塊貯蔵庫フォート・ノックスの金塊を全て放射能で汚染させ使用不可能にすることで自身が所有する金塊の価値を10倍に上昇させようと、壮大なグランドスラム作戦を15年掛けて計画し実行する。

 

シャーリー・イートン:ジル・マスターソン(姉)

ゴールドフィンガーに脅され、イカサマギャンブル(ジン・ラミー)を手伝わされていたところをボンドに救われる。ゴールドフィンガーの手下に全身金箔を塗られた状態で死亡。

 

タニア・マレット:ティリー・マスターソン(妹)

姉のジルをゴールドフィンガーに殺されたことから、ゴールドフィンガー暗殺を目論んでいたが、怪力男オッドジョブによって殺害される。

 

ハロルド坂田:オッドジョブ

ゴールドフィンガーの執事でつばに刃物を仕込んだ山高帽が武器の怪力男。

 

マイケル・メリンジャー:キッシュ

ゴールドフィンガーの部下。

 

バート・クウォーク:リン

ゴールドフィンガーに協力している中華人民共和国工作員。

 

セク・リンダー:フェリックス・ライター

CIA(米国中央情報局)の局員。ボンドの盟友。

 

リチャード・バーノン:スミザーズ大佐

イングランド銀行責任者。

 

バーナード・リー:M

イギリス情報局秘密情報部(MI6)の局長。

 

デズモンド・リュウェリン:Q

イギリス情報局秘密情報部特務装備開発課(Q課)の責任者。QはQuartermaster(需品担当将校)の略称。彼の発明品をすぐに壊すボンドに少し呆れている。

 

ロイス・マクスウェル:ミス・マネーペニー

イギリス情報局秘密情報部(MI6)の局長Mの秘書。

 

 

『007/ゴールドフィンガー』トリビア

◎ジェームズ・ボンドの映画は技術的な正確さで知られているわけではありませんが、むしろ風変わりな行動については知られています。この映画『007/ゴールドフィンガー』では1つの事件が話題になっています。

悪役ゴールドフィンガーのガールフレンド、ジル・マスターソンが劇中「皮膚の窒息」で殺害されました。彼女は全身に金粉を塗られて皮膚が呼吸できなくなったため亡くなりました。都市の伝説によると、この皮膚呼吸できずに死亡するという事件は、ボディペインティングをして窒息死したスイスのファッションモデルの死に基づいていました。

この珍しい殺害方法のもっともらしい説明ですが、それが可能かどうか議論されています。哺乳類である人間は、口や鼻孔から呼吸して肺を空気で満たします。皮膚を介して呼吸する唯一の動物は、「昆虫」と「みみず」です。実際、人々が補助的な方法で皮膚を通して呼吸しているというのが本当だったとしても、人々が長時間の入浴、泥風呂、スキューバダイビング、そして実際にボディペインティングに従事することは不可能です。 金メッキで殺人を試みた場合、被害者は「熱中症」で死亡するが、それは長い期間の後で、映画に示されたような方法ではありません。金の塗料は毛穴を詰まらせ、発汗を防ぎ、体がその温度を適切に調節できなくなります。しかし、この方法で死ぬのは数日かかり、非常に非効率的な殺害方法です。

 

◎『007/ゴールドフィンガー』の悪役の名前はハンガリーのブダペスト出身のユダヤ人建築家エルノ・ゴールドフィンガー(Erno Goldfinger)から名前を借りてきたものです。当時、イアン・フレミングはこの建築家エルノ・ゴールドフィンガーが設計するモダニズム建築が大嫌いで建設反対運動にまで参加するほどでした。イアン・フレミングがジェームズ・ボンドシリーズの新作小説「ゴールドフィンガー」の悪役の名前に自分の名前を使っていることを知ったとき、弁護士と相談しました。フレミングにキャラクター名と小説の作品名を他の名前(「ゴールドプリック」)に変更するように勧めましたが、結局裁判で負けました。小説「ゴールドフィンガー」を6冊もらい、建築事務所の所員が読んでみたところ”思っていたより面白かった”ことから、またキャラクターの名が”オーリック”であるという合意に基づいて法廷外で和解しました。

 

◎ショーン・コネリーがこの作品『007/ゴールドフィンガー』を撮影するために米国に行ったことはありません。彼が米国にいるように見えるすべてのシーンは、ロンドン郊外のパインウッド・スタジオで撮影されました。イギリスの電化製品の電源スイッチは通常、上ではなく下に押し下げると点灯します。ボンドが電源スイッチを押し下げてジルの黄金の死体を発見することで理解出来ます。ガイ・ハミルトン監督によると、マイアミホテルのプールサイドで実際にそこにいたのはセク・リンダーフェリックス・ライター)だけでした。コネリー、ゲルト・フレーベ、シャーリー・イートン、マーガレット・ノーラン、オースティン・ウィリスは、英国で撮影が始まったときに、リアプロジェクションを使用してすべてのシーンの撮影をしました。また、フレーベとウィリスのロングショットの場合は、スタンドインを使用しました。

 

◎セキュリティ上の理由から、この映画の関係者が実際の場所(フォート・ノックス金塊貯蔵庫)に立ち入ることは許可されていなかったことを考えると、パインウッド・スタジオに作られたフォート・ノックス金塊貯蔵庫のセットは非常に正確でした。セットは非常にリアルに見えたため、盗賊が金塊の小道具を盗まないように、24時間警備員がパインウッド・スタジオのフォート・ノックスのセットに配置されました。フォート・ノックスの管理者からのイーオン・プロダクションズへの手紙には、セットをデザインしたケン・アダムと彼のチームを祝福しました。オーリック・ゴールドフィンガーの「グランドスラム作戦」に使用された3Dモデルマップは、本物のフォート・ノックスの常設展示として収容されています。

 

◎ボンド映画には出演していませんが、この映画の完成したスコアを一番に聞いた人物はマイケル・ケインでした。彼とルームメイトのテレンス・スタンプがアパートから立ち退きにあった後、ケインは友人のジョン・バリーに、バリーのロンドンの邸宅にある予備の寝室を使用できるかどうか尋ねました。彼らは良い友達だったので、バリーは同意し、数カ月の間、ケインはバリーが作曲するために楽器を演奏する音で、眠れぬ夜を過ごしたが彼の象徴的なスコアを完成させました。翌朝の朝食時に、バリーはケインのために彼が作曲した『007/ゴールドフィンガー』の曲を演奏しました。

 

◎アストンマーティン社は当初、映画制作のために2台の車を手放すことに消極的でした。プロデューサーはアストンマーティンの費用を支払わなければなりませんでしたが、映画『007/ゴールドフィンガー』の成功後、興行と会社の両方で、車に再びお金を費やす必要がなくなりました。

 

◎プロデューサーは、当初、『007/ゴールドフィンガー』の悪役オーリック・ゴールドフィンガーを米国俳優オーソン・ウェルズに演じてもらう計画だったが、ウェルズの出演料は高すぎました。その後、ゲルト・フレーベは出演料について議論し始め(映画の収益から10%を欲しがっていた)、プロデューサーたちは結局オーソン・ウェルズの方が出演料は安くすんだのではないかと考えさせられました。

 

◎ゴールドフィンガーは、ほぼすべてのシーンで黄色または金色の服を着ています。彼が身につけていて最初分からなかったものは、彼は米陸軍大佐の制服と、金色のリボルバーを持っていました。したがって、ジェーム・ズボンド映画の年代順では、彼が最初の「黄金の銃を持つ男」となります。

 

◎最初の2つのジェームズ・ボンド映画(『007/ドクター・ノオ』と『007/ロシアより愛をこめて』)と同様に、イアン・フレミングは1964年4月にパインウッド・スタジオを訪れました。彼は、英国のフォンテーヌブローホテルのプールシーンを撮影していたパインウッド・スタジオのDステージを訪れました。悲しいことに、彼は1964年8月12日に映画が公開される1カ月前に亡くなりました。

 

◎オッドジョブの役は、日系アメリカ人の重量挙げ選手でプロレスラー、ハロルド坂田のスクリーンデビュー作でした。この役は彼にとって映画、テレビ、コマーシャルで2つ目のキャリアをスタートさせるほどの大成功でした。これらの出演の一部では、彼は「ハロルド・”オッドジョブ”・酒田」として要求されました。彼はまた、イアン・フレミングの原作で、ボンド映画のテレンス・ヤングが監督した『ポピーは花でもある』(1966)にも出演しました。

 

◎『007/ゴールドフィンガー』は、観客に2番目に人気のあるボンド映画で、1億3,000万枚のチケット販売を記録しました。次のボンド映画、『007/サンダーボール作戦』(1965)はこの人気を上回り、1億4000万の入場料を売り上げました。この映画の成功と『007/サンダーボール作戦』(1965)によってショーン・コネリーは1965年クィグリー出版の年次トップテンマネーメイキングスター投票の第1位に選ばれました。

 

◎完成した映画では使用されなかったアストンマーティンのために開発された秘密兵器とガジェットがありました。それらは以下のものです。「運転席の下の武器トレイ」、「敵に発砲するためのトリプルスパイクのネイルクラスターを含むヘッドライトチャンバー」、「運転席ドアパネル内の無線電話」、「手榴弾が内蔵された魔法瓶」です。

 

◎映画監督のスティーブン・スピルバーグは、この『007/ゴールドフィンガー』がすべてのボンド映画の中で個人的にお気に入りの作品で、この映画が彼に与えた影響から、アストンマーティンDB5さえも所有しています。

 

◎当時、女優のダイアン・シレントと結婚していたショーン・コネリーは、撮影中、結婚指輪の上に肌色の包帯(一部のスチールにははっきりと見えています)をつけていました。

 

◎オッドジョブは、この映画『007/ゴールドフィンガー』では決して話しませんでした。彼の唯一の対話はゴルフコースでの「あはは!」です。あと2つの「ああ」は、オッドジョブがティリー・マスターソンを帽子で殴った後に持ち上げるように命じたとき、彼が軍用トラックの後ろでガスマスクをボンドに渡すときのうなり声、そしてボンドとの戦いの終わりに彼は悲鳴を上げます。原作小説では、口蓋裂のため彼は話すことができないと説明されています。

 

◎Qのキャラクターが本当にヒットしたのは、この映画『007/ゴールドフィンガー』が初めてです。ガイ・ハミルトン監督は、デズモンド・リュウェリンにQのキャラクターにユーモアの要素をとりいれるようにアドバイスしました。これにより、Qとボンドの友好的な対立が始まり、映画シリーズの特徴となりました。

 

 

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記事作成日:2020/08/14

最終更新日:2021/08/01

 

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