映画『女王陛下の007』のあらすじとキャストは?

『女王陛下の007』のあらすじとキャスト

 

「007」映画シリーズ第6作『女王陛下の007』のあらすじとキャストなどを徹底解説!

 

映画『女王陛下の007』の解説・見どころ

イアン・フレミングの原作小説ジェームズ・ボンドシリーズ第10作『女王陛下の007』の映画化作品。「007」シリーズ第6作目でピーター・ハントの初監督作品。ジョージ・レーゼンビーがジェームズ・ボンドを演じた唯一の作品。

スキーやマーシャルアーツのインストラクターでもあるジョージ・レーゼンビーの運動神経の良さを生かしたアクションシーン満載の作品になりました。年間最優秀モデルに選ばれただけあって手足もスラッとしていて画面の中のレーゼンビーボンドは、本当に格好いいボンドになっています。また、『女王陛下の007』が初監督作品になったピーター・ハントは撮影中に常に原作小説を持ち歩き、原作を確認しながら撮影したので原作に忠実な作品となりました。激しいアクションシーンが多いことから映画のラストの悲劇がより際立ち娯楽色の強い「007」映画シリーズの中でも異色の作品。『ダークナイト』などの作品で知られるクリストファー・ノーラン監督や『オーシャンズ11』で知られるスティーブン・ソダーバーグ監督が好きなボンド映画として選んでいます。

 

 

映画『女王陛下の007』のあらすじ

映画『女王陛下の007』予告編

映画『女王陛下の007』のあらすじ

MI6のダミー会社である「ユニバーサル貿易」の建物のなかでは、MI6のM(バーナード・リー)とQ(デズモンド・ルウェリン)、マネーペニー(ロイス・マクスウェル)らが宿敵ブロフェルドを捕まえることを目的としたベッドラム作戦の遂行中のMI6最高の “00”エージェント、ジェームズ・ボンドの行方を探していた。

ボンド(ジョージ・レーゼンビー)は、アストンマーティンでポルトガルのプライア・ド・ギンショの海岸道路を運転しているとボンドの車の横を乱暴な運転で赤いマーキュリー・クーガーが通り過ぎていきました。車を運転していた女性は近くのビーチで車を降りて、海に身を沈めようと波に向かって静かに歩いて行きました。

ボンドは、慌てて車を降りて彼女を海から助け出すと、ボンドは数人の暴漢に突如襲われ、彼らと激しい格闘になりました。そのすきに謎の女性はクーガーに再び乗り込み車を運転して走り去っていきました。その後ろ姿を見つめながらボンドは、「こんなことは初めてだ・・・」と苦笑いしながらつぶやきました(初代ジェームズ・ボンドのショーン・コネリーならこんなことにはならなかっただろうに)。

その後、ボンドが宿泊するホテルのカジノでボンドがポーカーをしていると、ビーチで見かけた女性、トレーシー(テレサ)・ディ・ヴィンセンゾ伯爵夫人(ダイアナ・リグ)がゲームに参加してきてゲームに負けたがお金がないので支払いが出来ないと言い出した。ボンドは「彼女は今夜の僕のパートナーだから」と彼女の代金を支払い、彼女は彼を自分の部屋に招待して彼に「返済」すると言い出した。自殺をしようとした彼女を心配して「今夜は死なないでくれよ」とボンドは彼女に言うと部屋の鍵を受け取りました。

ボンドが、彼女の部屋に行くと再びボンドは部屋で待ち伏せしていた不審な男に襲われます。暴漢を倒したボンドが自分の部屋に戻ると、トレーシーがボンドの部屋に隠れていて、ボンドのピストルを盗み、「スリルのために」彼を殺すと脅します。ボンドは彼女から拳銃を取り上げ、彼女の部屋にいた男について聞くが彼女は知りませんでした。

トレーシーは、翌朝早くにホテルを去っていました。ボンドがゴルフに出かけようとしていると数人の男性に捕らえられ、トレーシーの父親で”ユニオン・コルス”と呼ばれるヨーロッパで強大な力を持つ犯罪組織のボスであるマルク・アンジェ・ドラコ(ガブリエル・フェルゼッツティ)のもとへ連れて行かれます。ドラコは、妻を亡くしてから一人娘のトレーシーを留学させたが、不良になってしまった。イタリアの伯爵と結婚させたが、伯爵が愛人と交通事故で死亡。自暴自棄になっている娘のことをボンドに話し、娘と結婚してくれるなら、ボンドに金で100万ポンドの持参金を提供すると言い出しました。ボンドは申し出を断りますが、ボンドはドラコに過去2年間追跡に失敗した国際犯罪組織スペクターの首領エルンスト・スタヴロ・ブロフェルドを見つけるのを手伝ってくれるなら、トレーシーと付き合うことに同意します。

ボンドがロンドンのMI6本部に戻ると、Mはボンドにブロフェルドを捕まえるためのベッドラム作戦から外すと宣告します。納得がいかないボンドはミス・マネーペニーに”MI6を辞職する”と紙に書いてMに渡してくれと伝えます。

ボンドは自分のオフィスを片付けていると、マネーペニーから連絡がありMの部屋に来るように言われました。Mは、ボンドの要求を受け入れたとだけボンドに伝えました。マネーペニーはボンドの辞職の望みを覆し、2週間の休暇の要求を紙に書いてMに渡していました。マネーペニーの機転でボンドとMのふたりともにより良い結果となりました。

ブロフェルドを自由に追跡できるようになったボンドは、まずドラコのために開かれた誕生日パーティーのためにポルトガルに戻ります。そこにいる間、トレーシーは彼女の父親がボンドと結んだ契約について彼女が知っていることを明らかにした。彼女はこのように使われることを望まず、父親にボンドを助けるように要求します。ドラコはしつこく、ボンドにスイスのベルンでグンボルトという名の弁護士をチェックするように言います。トレーシーとボンドは少しずつ関係を深めていきました。

ベルンでは、ボンドがグンボルト(ジェームズ・ブリー)という男の法律事務所に潜入し、ブロフェルドから英国紋章院への手紙を見つけました。ロンドンに戻り、紋章院の専門家(ボンドにボンド家の紋章を見せてくれた)と面会したボンドは、ブロフェルドがスイスのド・ブーヴィル伯爵の嗣子を主張しようとしていることをボンドに伝えます。ボンドは、さらに調査するために英国紋章院の代表者であるヒラリー・ブレイ卿になりすましてブロフェルドのアジトに潜入するために詳しく話を聞きます。ボンドはMに紋章院の報告をすると、引き続き事件を調査するよう命じられます。

ボンドは、スイス・シルトホルンの山頂にあるブロフェルドの最新の複合施設”ピッツ・グロリア”に行くためにスイスに戻ります。複合施設”ピッツ・グロリア”に行くためにはケーブルカーまたはヘリコプターでしか行くことが出来ませんでした。そこでボンドは、アレルギー研究を専門とする疫学者のブロフェルド(テリー・サバラス)と初めて出会いました。ボンドは、ブロフェルドの被験者が約10人の美しい女性であり、みんな何かのアレルギー患者であり、病気が治癒したとされていることを知りました。

ボンドは夜、自分の部屋から出ることを許されていなかったが、ドアを開ける方法を見つけ、ルビー(アンジェラ・スコーラー)という女性から部屋番号8をこっそり教えられたので、彼女の部屋に忍び込みました。彼らが一緒に横たわっている間、奇妙な光と音の治療がベッドの上で始まり、女性は催眠術をかけられたように見えました。ブロフェルドの「治療」には、催眠術を誘発するカセットテープが必要でした。ボンドは自分の部屋に戻ると、そこでナンシー(キャサリン・シェル)という名前の別の女性が待っているのを見つけます。ボンドは彼女も誘惑します。

翌日、ボンドはまた自分の部屋を抜け出しからこっそりとルビーの部屋に忍び込むが、そこで待っていたのはルビーではなくブロフェルドの秘書のイルマ・ブント(イルゼ・ステバット)でした。ボンドは、ブロフェルドのもとに連れて行かれ、ブロフェルドは、ヒラリー卿に化けているボンドのことを見破る。国連がブロフェルドの要求を飲まないときには、10人の美女が世界の異なる地域でブロフェルドの指令を受け取って、全ての動植物を繁殖不能にする絶滅ウイルス”オメガ”をばらまくことになると脅迫していました。

ブロフェルドはボンドをケーブルカーの冷機室に監禁しました。なんとかボンドはその部屋から脱出し、スキー道具とスキーウェアを盗み出し”ピッツ・グロリア”を脱出します。ブロフェルドと彼の数人の部下がボンドの後を追跡してきました。ボンドはミューレンの村に到着し、偶然そこでトレーシーと再会しました。二人は車で逃走するとブロフェルドと部下たちも後を追ってきました。

二人はストックカーラリーに紛れてブロフェルドの部下たちから逃げ切りました。ボンドとトレーシーは、夜を過ごすために人里離れた古びた納屋を見つけます。ふたりはそこで一夜をともにしました。

朝早く、トレーシーとボンドは納屋からスキーで飛び出し、ブロフェルドと数人の部下がすぐ後ろから追っていました。ボンドとトレーシーが逃げ切れると判断したとき、ブロフェルドは照明弾を使って人為的に雪崩を引き起こしふたりは生き埋めになってしまいます。ブロフェルドはトレーシーを見つけ出し部下に連れてくるように命じます。ボンドは雪崩から抜け出しロンドンに戻りました。ボンドはトレーシーを救い、ブロフェルドの計画を阻止する方法を模索しました。Mら上層部は敵がウイルスだけに”ピッツ・グロリア”への攻撃を開始することを禁止しました。ボンドは独自に”ユニオン・コルス”のドラコにヘリコプターと突撃チームを提供してくれないかと頼み込みます。

”ピッツ・グロリア”で、ブロフェルドはトレーシーを彼のアジトに監禁し、彼女に自分の仲間にならないかと誘惑していました。ちょうどその時、赤十字に偽装した救出部隊のボンド、ドラコと彼らの部下は”ピッツ・グロリア”に総攻撃を開始し、

ブロフェルドが彼の命令を美女たちに送るのを阻止しようとしていました。ボンドはトレーシーを救い出し、彼女はボンドを助け出すと言い張りましたが父親ドラコは時限爆弾を設置して”ピッツ・グロリア”を飛び立ちました。ブロフェルドのアジト”ピッツ・グロリア”は大爆発を起こしてすべてが崩壊しました。ボンドはブロフェルドがボブスレーで逃げているのを発見します。

ボンドも同じようにボブスレーで彼を追いかけ、ブロフェルドのボブスレーに追いついて飛び乗りました。ボブスレーの上で格闘するボンドはブロフェルドを蹴り飛ばすと、二股に分かれた木の枝にブロフェルドは首をはさんで気を失いました。

 

ボンドとトレーシーのために豪華な結婚式が開かれ、MI6のメンバーや父親のドラコら多くの人に祝福されました。披露宴の後、ボンドはトレーシーと一緒にアストンマーティンで新婚旅行に向かいました。ボンドは車を飾っている花飾りをいくつか取り除くために車を止めました。ボンドは幸せいっぱいのトレーシーに花飾りを渡していると、突然、首にコルセットをしたブロフェルドが車を運転してふたりの後を追ってきました。後部座席のイルマ・ブントがマシンガンをボンドの車に発砲。ボンドはイルマ・ブントの銃撃をかわして、ブロフェルドであることをすぐに気がつき、追跡を行うために運転席にすばやく乗り込んで助手席のトレーシーを見ると、トレーシーは死んでいました。フロントガラスを貫通した弾丸が彼女の額に命中し彼女は即死でした。発砲音を聞いた警官がバイクで近寄ってきました。ボンドは彼に「急ぐ必要はない」、「世界はふたりのものなんだ」とつぶやきながら彼女を強く抱きしめた。

 

 

映画『女王陛下の007』作品情報(スタッフ・キャスト)

原題:On Her Majesty’s Secret Service

製作年:1969年

製作国:イギリス/アメリカ合衆国

製作会社

イオン・プロダクション

配給:ユナイテッド・アーティスツ

日本公開日:1969年12月27日(土)

上映時間:142分

 

【 スタッフ 】

製作

ハリー・サルツマン

【ボンド映画製作6作目】

芸術を愛した「007」シリーズのプロデューサー、ハリー・サルツマンの生涯芸術を愛した「007」シリーズのプロデューサー、ハリー・サルツマンの生涯

アルバート・R・ブロッコリ

【ボンド映画製作6作目】

「007」シリーズを成功に導いたプロデューサー、アルバート・”カビー”・ブロッコリの生涯「007」シリーズを成功に導いたプロデューサー、アルバート・”カビー”・ブロッコリの生涯

監督:ピーター・ハント

原作:イアン・フレミング「女王陛下の007」

脚本

ウォルフ・マンキウィッツ

リチャード・メイボーム

音楽:ジョン・バリー

テーマ曲:モンティ・ノーマン「ジェームズ・ボンドのテーマ」

挿入歌:ルイ・アームストロング「愛はすべてを超えて」

『女王陛下の007』のテーマ曲、主題歌は?映画『女王陛下の007』のテーマ曲、主題歌は?

撮影:マイケル・リード

編集:ジョン・グレン

プロダクション・デザイン:シド・ケイン

特殊効果:ジョン・ステアズ

メインタイトル・デザイン:モーリス・ビンダー

 

【 キャスト 】

ジョージ・レーゼンビー:ジェームズ・ボンド

任務遂行中の殺人が認められているイギリス政府公認の殺人許可書”殺しのライセンス”を持つイギリス情報局秘密情報部(MI6)00課に所属するエージェント。コードネームは”007”。普段は、MI6のダミー会社であるユニバーサル貿易の社員。

【2代目ジェームズ・ボンド】ジョージ・レーゼンビー【2代目ジェームズ・ボンド】ジョージ・レーゼンビーのプロフィールやキャリアは?

 

ダイアナ・リグ:トレーシー・ディ・ヴィンセンゾ伯爵夫人

マルク・アンジェ・ドラコの一人娘。母親の死後、留学するが不良のような生活をして、心配した父親ドラコがイタリアの伯爵と結婚させるが、伯爵が愛人と交通事故で死亡。それ以後自暴自棄の生活を繰り返し、自殺などを試みる。父親ドラコに交換条件で結婚を頼まれたボンドと交際し結婚するが、ボンドと新婚旅行へ向かう途中、ブロフェルドとイルマ・ブントの襲撃に遭い死亡。

ボンドガールのダイアナ・リグ死去ボンドガールのダイアナ・リグさん死去【『女王陛下の007』】

 

テリー・サバラス:エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド

本作の悪役。国際犯罪組織スペクターの首領。

 

ガブリエル・フェルゼッツティ:マルク・アンジェ・ドラコ

”ユニオン・コルス”と呼ばれるヨーロッパで強大な力を持つ犯罪組織のボス。一人娘のトレーシーに手を焼いている。ブロフェルドの居場所を教える交換条件としてボンドにトレーシーとの結婚を頼む。

 

イルゼ・ステバット:イルマ・ブント

ブロフェルドの秘書兼殺し屋。

 

ジェームズ・ブリー:グンボルト

スイスの弁護士。ブロフェルドから英国紋章院に紋章の申請を頼まれる。

 

アンジェラ・スコーラー:ルビー

ブロフェルドの研究施設の鶏アレルギー被験者。催眠術をかけられて絶滅ウイルス”オメガ”を世界中にばらまくように洗脳されている。

 

キャサリン・シェル:ナンシー

ブロフェルドの研究施設のアレルギー被験者。催眠術をかけられて絶滅ウイルス”オメガ”を世界中にばらまくように洗脳されている。

 

バーナード・リー:M

イギリス情報局秘密情報部(MI6)の局長。

 

デズモンド・ルウェリン:Q

イギリス情報局秘密情報部特務装備開発課(Q課)の責任者。QはQuartermaster(需品担当将校)の略称。彼の発明品をすぐに壊すボンドに少し呆れている。

 

ロイス・マクスウェル:ミス・マネーペニー

イギリス情報局秘密情報部(MI6)の局長Mの秘書。

 

 

映画『女王陛下の007』トリビア

◎2019年現在、ジョージ・レーゼンビーは、撮影中まだ29歳で007を演じた最年少の俳優です。歴代のジェームズ・ボンドを演じた俳優と初めてボンドを演じた年齢

ショーン・コネリー:31歳

ロジャー・ムーア:45歳

ティモシー・ダルトン:40歳

ピアース・ブロスナン:41歳

ダニエル・クレイグ:38歳

 

◎ジョージ・レーゼンビーが、ジェームズ・ボンドを1度しか演じなかったのには多くの理由があります。DVDドキュメンタリーによると、主な理由は次のとおりです。

(1)撮影当時、29最のジョージ・レーゼンビーの若々しい生意気さは、プロデューサー、アルバート・R・ブロッコリの神経を逆なでしました。言及された事件の1つは、レーゼンビーが契約上自分でスキーをすることを禁止されていたがゲレンデを滑降し(その結果、腕を骨折した)、レーゼンビーが、キャストとクルーのパーティーを台無しにした。

(2)悪名高い英国のタブロイド紙は、レーゼンビーがショーン・コネリーにどう反抗するかについての不利な記事を書き、それによって映画が公開される前に話題を煽った。レーゼンビーが引用した事件の1つは、ダイアナ・リグが部屋の向こうから冗談めかして「私は昼食にニンニクを食べている、ダーリンもいた!」としゃべっていた。これは、リグがレーゼンビーを非常に嫌っていて「彼女はラブシーンの前にニンニクを食べる」という記事につながった。

(3)レーゼンビーは、ダスティン・ホフマン主演の『卒業』(1967)やデニス・ホッパー監督作品『イージー・ライダー』(1969)など当時アメリカで流行り始めたアメリカン・ニューシネマと呼ばれるベトナム戦争に対する若者層を中心にした反体制的な新しい感覚の映画が公開され、ボンド映画のようなタキシードを着た秘密工作員が活躍するアクション娯楽映画は1970年代に終わるだろうと信じていました。彼はエージェントに、この映画が公開される前でさえ、彼がボンドをもう一度演じたいかどうか確信が持てないことを述べていました。プロデューサーのアルバート・R・ブロッコリはこれを聞いて不満に思いました。レーゼンビーは7作品に出演する契約を結び、『007 /ダイアヤモンドは永遠に』(1971)で主演をする意向表明書に署名しました。彼は最初の分割払いさえ支払われていましたが、後に彼はその出演料を返却しました。

この映画『女王陛下の007』は興行的に失敗だと主張する人もいますが、実際には大ヒットし、そのコストの10倍以上を取り戻し、世界の興行収入で年間2番目に高い収益を上げている映画になりました。

 

◎ジョージ・レーゼンビーは、ボンドが崖からスキーで滑り降りてパラシュートを開くシーンを提案しました。プロデューサーのアルバート・R・ブロッコリがそれを実現するには予算が足りないとこのアイデアを廃棄しました。後年、このアイデアは『007/私を愛したスパイ(The Spy Who Loved Me)』(1977)のオープニングシーンで実現しました。

 

◎ショーン・コネリーは後に、『007は二度死ぬ』(1967)とは対照的に、このようなボンド映画(『女王陛下の007』)を好むと語っています。

 

◎タイトルは、ほとんどのイギリス人に非常によく知られたフレーズでした。何十年もの間、政府部門(税務署、社会福祉局など)から送信されたすべての通信は、切手は付いていなかったが、「女王(男性の君主がいるときは”彼”)陛下への奉仕」が封筒に印刷されました。これは通常「OHMS」と呼ばれていました。

 

◎『女王陛下の007』については、1962年1月と2月にフレミングのジャマイカにあるゴールデンアイ邸で書かれ、最初のボンド映画である『007/ドクター・ノオ』が近くで撮影されていました。小説の最初の草稿は、196ページの長さがあり、タイトルは「地獄の鐘」と呼ばれていました。フレミングの友人であるニコラス・ヘンダーソンがポートベロー・ロード・マーケットで見た19世紀のセーリング小説、「オン・ザ・マジェスティ・シークレット・サービス(On Her Majesty’s Secret Service:女王陛下のシークレット・サービス=英国秘密情報部)」について知らされた後、フレミングはタイトルを変更しました。

 

 

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記事作成日:2020/07/29

最終更新日:2022/02/22

 

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