『007/死ぬのは奴らだ』のあらすじとキャストは?

『007/死ぬのは奴らだ』のあらすじとキャスト

 

「007」映画シリーズ第8作『007/死ぬのは奴らだ』のあらすじとキャストなどを徹底解説!

 

『007/死ぬのは奴らだ』の解説・見どころ

イアン・フレミングの長編小説『007』シリーズの第2作目『死ぬのは奴らだ』の映画化作品。「007」映画シリーズ第8作目で3代目ジェームズ・ボンドに抜擢されたロジャー・ムーア初主演作品。

ショーン・コネリーが演じてきたハードなボンドから、ロジャー・ムーアに変わってから軽妙でユーモラスなジェームズ・ボンドとなる。

ウォッカ・マティーニを頼まない、アストンマーティンに乗らないなどショーン・コネリーのボンドとの差別化が図られた。70年代のブラックスプロイテーション・ブーム(アフリカ系アメリカ人をターゲットに作られた映画)に乗り、ブードゥー教が登場したり、悪役やボンドガールに黒人を多数起用したのもこの作品の特徴。

主題歌は、元ザ・ビートルズのメンバーのひとり、ポール・マッカートニーが作詞作曲し演奏は彼のバンド、ポール・マッカートニー&ウイングスが演奏、音楽はザ・ビートルズの数多くの名曲をプロデュースしてきた音楽プロデューサーのジョージ・マーティンが担当。

 

 

『007/死ぬのは奴らだ』のあらすじ

『007/死ぬのは奴らだ』予告編

『007/死ぬのは奴らだ』のあらすじ

ニューヨークの国連本部、ニューオーリンズ、カリブ海の島国サン・モニークで、サン・モニークの大統領ドクター・カナンガを監視していたMI6諜報部員3人が24時間以内に謎の状況下で殺害される。早速、深夜遅くボンドの自宅を尋ねてきたM(バーナード・リー)からの指示で原因究明のために諜報部員ジェームズ・ボンド(ロジャー・ムーア)はアメリカ・ニューヨークへ飛ぶ。

ドクター・カナンガ(ヤフェット・コットー)もニューヨークの国連本部を訪問していた。

ボンドは、ニューヨークに到着しCIAのフェリックス・ライターからの迎えの車に乗ってCIA本部に向かうが、カナンガの手下のウィスパー(アール・ジョリー・ブラウン)によって迎えの車の運転手が射殺されてしまう。ボンドは運転手のいない車は大破するが無事命を取り留める。

 

カナンガの手下の運転していた白い車のナンバープレートから、ボンドは全米でレストランチェーン「フィレ・オブ・ソウル」を経営する冷酷なギャング、ミスター・ビッグの元へと辿り着く。そこでボンドは、巫女の魔力を持ち、現在の未来と遠隔地の出来事の両方を見通すことができる美しいタロット占い師ソリティア(ジェーン・シーモア)と出会う。

ミスター・ビッグ(部下に)「これが尾行してきたバカな母親か?」

ジェームズ・ボンド「何かの間違いのようだ。私の名前は・・・」

ミスター・ビッグ「名前は墓石のためにあるんだよ、ベイビー!」

ミスター・ビッグは子分たちにボンドを殺すよう命令しますが、ボンドは手下たちを圧倒し、CIAエージェントのハリー・ストラッター(ロン・サットン)の助けを借りて逃げ切ります。

ボンドは、カナンガがサン・モニークに帰国したとライターから聞きサン・モニークに飛び、そこでCIAのエージェント、ロージー・カーヴァー(グロリア・ヘンドリー)と出会う。ボンドの友人クォレル・ジュニアと合流した二人は、MI6の諜報部員が殺され、ソリティアの家がある島へボートで向かいます。MI6の諜報部員が殺された丘に向かう途中でボンドはロージーをカナンガの手先だと疑い、ボンドは真実を告白することを彼女に迫りますが逆に口封じにカナンガに殺されてしまう。

ソリティアの家の中で、ボンドは「恋人たち」だけが描かれたタロットカードの山を使って、彼女を騙して運命の相手だと思い込ませ、ボンドは彼女を誘惑する。ボンドの誘惑に負けて一夜をともにしてしまう。ソリティアはボンドに処女を奪われたことで未来を予知する能力を失う。ボンドに惹かれたこととカナンガに支配されることに嫌気がさしたことから彼女はボンドに協力することを決意する。

ボンドとソリティアは、MI6の諜報部員が殺された丘を調べに行って、そこでボンドは広大なケシの実が栽培されている畑を見つける。そこへカナンガの手下がヘリコプターで銃撃してくるのを隠れながら逃げるボンドとソリティア。村まで逃げたふたりは島の警官に化けたカナンガの手下に追われるが、古い二階建てバスで逃走。

港で待っていたクォレル・ジュニアのボートでニューオーリンズへ向かう。

ニューオーリンズの空港に着いてライターに会うためにホテルへ向かうふたりだったが、そこでふたりはミスター・ビッグの手下に捕らえられてしまう。ミスター・ビッグは、ボンドにソリティアと寝たのか問い詰めるがボンドはドクター・カナンガなら話すと言ってふたりの関係を白状しなかった。すると突然、ミスター・ビッグが自分の顔をむしり始めて義顔を剥ぎ取ってミスター・ビッグがドクター・カナンガであることが明かされる。彼はヘロインを生産しており、サン・モニークの地元の人々をブードゥー教の司祭サメディ男爵への恐怖心やオカルトを利用してケシ畑を守っていた。カナンガは自分の分身であるミスター・ビッグを通じ、レストランチェーン「フィレ・オブ・ソウル」でヘロインを男女や人種に関係なく無差別に無料で配布し、アメリカに麻薬中毒者を増やすことを計画していた。彼は、自分が育てた巨大な麻薬依存症の人々を利用するために、他の麻薬ディーラーを破産させ、後に自分のヘロインを高値で売りつけて麻薬市場の独占を画策していることをボンドに自慢気に話すのであった。

ボンドと一夜をともにしたこと、タロットカードを読む能力が無くなったことに腹を立てたカナンガは、ソリティアを生け贄に捧げるためにサメディ男爵(ジェフリー・ホールダー)に引き渡す。一方、カナンガの手下である片腕のティー・ヒー(ジュリアス・W・ハリス)とツイードジャケットのアダム(トミー・レーン)は、ボンドをディープ・サウスの僻地にあるヘロインの精錬工場に連れて行く。工場の裏庭の池でティー・ヒーは大量の鰐を飼育していた。ボンドは空腹の鰐の餌食にされるかけるが、池から頭を出した鰐の頭を飛び石にして窮地を切り抜けることに成功する。

ボンドは逆に池の鰐をヘロインの精錬工場に誘い込み、精錬工場に火を放つ。

ボンドは、停泊してあったスピードボートでヘロインの精錬工場から、カナンガの手下やJ・W・ペッパー保安官(クリフトン・ジェームズ)、ルイジアナ州警察に追われながら逃走する。

追っ手のほとんどは大破したり、取り残されたりするなか、ツイードジャケットのアダムはボンドの攻撃によって倒された。

カナンガがソリティアを連れてサン・モニークに向かったことをライターから聞いたボンドはソリティア救出のためにサン・モニークへ海から潜入する。ボンドはサン・モニークのケシ畑の至る所に時限爆弾を仕掛ける。時限爆弾が爆発するなか、ボンドはソリティアをブードゥー教の生け贄から救い出し、サメディ男爵を毒蛇の棺桶に放り込む。ボンドとソリティアは地下のカナンガの隠れ家に忍び込む。カナンガは二人を捕らえ、サメの水槽に沈めようとする。しかし、ボンドはカナンガにシャークガンに使われる圧縮ガス銃弾を強制的に飲み込ませ、体を膨張させ爆発してカナンガを倒す。

ボンドとソリティアは帰国するのに列車を使うことにする。見送りに来たライターは16時間掛けて帰国するボンドとソリティアに呆れ顔で送り出す。ティー・ヒーは列車に潜入していてボンドを殺そうとするが、ボンドはティー・ヒーの義腕のワイヤーを切断して窓から彼を見事に放り投げるのであった。

そして、ボンドはソリティアが待つ寝台へ向かいうのであった。

映画が終わると、笑っているサメディ男爵が列車の前部に腰掛けていることが明らかになる。

 

 

『007/死ぬのは奴らだ』作品情報(スタッフ・キャスト)

原題:Live and Let Die

製作年:1973年

製作国:イギリス/アメリカ合衆国

製作会社:イーオン・プロダクションズ

配給:ユナイテッド・アーティスツ

日本公開日:1973年7月28日(土)

上映時間:121分

 

【 スタッフ 】

製作

ハリー・サルツマン

アルバート・R・ブロッコリ

監督:ガイ・ハミルトン

原作:イアン・フレミング「死ぬのは奴らだ」

脚本:トム・マンキウィッツ

音楽:ジョージ・マーティン

テーマ曲:モンティ・ノーマン「ジェームズ・ボンドのテーマ」

主題歌:ポール・マッカートニー&ウイングス「死ぬのは奴らだ」

『007/死ぬのは奴らだ』のテーマ曲、主題歌は?『007/死ぬのは奴らだ』のテーマ曲、主題歌は?

撮影:テッド・ムーア

編集

バート・ベイツ

レイモンド・ポールトン

ジョン・シャーリー

特殊視覚効果:デレク・メディングス

メインタイトル・デザイン:モーリス・ビンダー

 

【 キャスト 】

ロジャー・ムーア:ジェームズ・ボンド

任務遂行中の殺人が認められているイギリス政府公認の殺人許可書”殺しのライセンス”を持つイギリス情報局秘密情報部(MI6)00課に所属するエージェント。コードネームは”007”。普段は、MI6のダミー会社であるユニバーサル貿易の社員。

【3代目ジェームズ・ボンド】ロジャー・ムーア【3代目ジェームズ・ボンド】ロジャー・ムーアのプロフィールやキャリアは?

 

ヤフェット・コットー:ドクター・カナンガ/ミスター・ビッグ

本作の悪役。麻薬を世界中にバラまき麻薬中毒者を増やそとする麻薬シンジケートの黒幕。表の顔はカリブ海の島国サン・モニークの大統領。

 

ジェーン・シーモア:ソリティア

麻薬シンジケートのボスのもとでタロットカード占いをしている予知能力者。処女を失うと予知能力も失ってしまう。ボンドに興味を持ち一夜をともにしたことから悲劇に巻き込まれる。

 

ジュリアス・W・ハリス:ティー・ヒー・ジョンソン

カナンガの手下。鰐に右腕をかじられ、右手がハサミになった義腕をしている。

 

アール・ジョリー・ブラウン:ウィスパー

カナンガの手下。声が掠れた巨漢の男。

 

トミー・レーン:アダム

カナンガの手下。ツイードジャケットを着ている。

 

クリフトン・ジェームズ:J・W・ペッパー保安官

無愛想なルイジアナ警察の保安官。

 

ジェフリー・ホールダー:サメディ男爵

ドクター・カナンガと組んで邪魔者を次々と殺してきたブードゥー教の呪術師。

 

デヴィッド・ヘディソン:フェリックス・ライター

CIA(米国中央情報局)の局員。ボンドの盟友。

 

ロン・サットン:ハリー・ストラッター

ニューヨークでボンドを助けるCIAエージェント。

 

グロリア・ヘンドリー:ロージー・カーヴァー

サン・モニークのCIAの下級捜査官。実はカナンガの手下の二重スパイ。

 

ロイ・スチュワート:クォレル・ジュニア

サン・モニークのCIA協力者。『007/ドクター・ノオ』に登場したCIA協力者クォレルの息子。

 

バーナード・リー:M

イギリス情報局秘密情報部(MI6)の局長。

 

ロイス・マクスウェル:ミス・マネーペニー

イギリス情報局秘密情報部(MI6)の局長Mの秘書。

 

 

『007/死ぬのは奴らだ』トリビア

◎ロジャー・ムーアは、3代目ジェームズ・ボンドとしてデビューしたとき45歳で、象徴的なキャラクターを描く最も年長の俳優になりました。最年少は『女王陛下の007』(1969)で2代目ジェームズ・ボンドを演じたジョージ・レーゼンビーの29歳でした。

 

◎磁気式腕時計は、ロジャー・ムーアが個人的にお気に入りのQ(デズモンド・リュウェリン)のガジェットでした。

 

◎ロジャー・ムーアは、ボート追跡中のシーンで負傷しました。エンジンが切れ、勢いから彼はボートハウスに突っ込んだ。彼は前歯を何本か割ってしまい、ひざをひねった。その後、数日間は杖を突いて歩く必要がありましたが、ボートに座っているだけでシーンを完成させることができました。

 

◎プロデューサーは、ロジャー・ムーアのボンドのキャラクターをショーン・コネリーのボンドと大きく異なるように差別化を図りました。この『007/死ぬのは奴らだ』では、ボンドはウォッカ・マティーニを注文しませんが、代わりにバーボンウイスキーを “氷なし”で飲みます。任務の指示はオフィスではなく彼のアパートで行われます(ボンドのアパートが映画に登場するのは『007 /ドクター・ノオ』(1962)以来2回目です)。ロジャー・ムーアのボンドは帽子をかぶっていません。また、彼はタバコの代わりに葉巻を吸います。

 

 

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記事作成日:2020/06/19

最終更新日:2021/09/09

 

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